お世話になります、、指定墓石店のオフィス石太郎です。
永代供養墓の受付をしているせいかも知れませんが、少子化を身近に感じます。
我が家も娘が一人の家庭ですので、少子化は他人ごとではございません。
一人っ子のお宅が増えていますので、当然のことながら長男と長女のご結婚が今後益々増えてくると思います。 郷里にご先祖様のお墓があるご家庭の場合、このような状況から、今後お墓をみていく方が限られてきます。
実際に、15年くらいは前からは、お墓の移転のご依頼が増えてまいりました。
霊源院さんの永代供養墓の場合でも、ご先祖様のご遺骨をお持ちになり埋葬された方々が数件おられました。 また、今すぐではないけども、先々に計画をされている方が、けっこうおられます。
順序に関しましてはケースバイケースですが、ご遺骨の移動につきましての手続きを簡単にご説明いたします。
移転先の墓所の確保
まずは新しく墓所を確保(作る)する必要があります。
新しいお墓の完成の目途がつきましたら、その時期に合わせたご遺骨移転の手続きを行います。
出来る事でしたら郷里のお墓の墓地管理者に、事前にご相談(ご連絡)されておかれた方が、後で行う手続きがスムーズに運ぶと思います。
改葬許可申請書の記入
郷里の墓地を管轄する役場(一般に市役所が多いです)の担当窓口から、改葬許可申請書を取り寄せます。
経験上では、申請書の書式は場所によりまちまちで、ご遺骨お一人につき1枚の用紙や、1枚の用紙で5名様まで申請できるものもあったりしますので、担当窓口でご相談の上確認してください。
一般的には、申請者氏名・住所やお亡くなりになった方の氏名や所在地、亡くなられた年月日や火葬された場所・年月日等、新しく埋葬される墓地の詳細等を記入いたします。(自治体によっては、新しく確保した墓地使用承諾証の写しが必要な場合もあります)
墓地管理者さんの記入欄
申請者をご記入後に、郷里にあるお墓の墓地管理者の署名・捺印をいただきます。
事前に相談されていますと、墓地管理者さんの書類ご記入がスムーズに運ぶと思います。
改葬許可申請書の提出と改葬許可証の受け取り ご記入欄が全て埋まりましたら、改葬許可申請書を担当の役場に提出し、改葬許可証が発行されるのを待ちます。
稀に、すぐに許可証が発行される場合もありますが、数日後に発行される場合が多いので、手続きや許可証発行までの期間については事前に役場に確認しておく事をおすすめします。
自分で書いていても、大変ややこしそうな気になってしまいますが、ご不明な点に関しましては、担当の石材店にその都度尋ねる方が安心だと思います。
改葬許可証は、新しいお墓にご納骨する時に必要な書類です。
新しく造られた墓所で、埋葬の申請をする際に、必ずご持参下さい。
ご遺骨の引き上げ
郷里のお墓からご遺骨を引き上げる際には、お墓の撤去も含めて石材店のサポートが必要になると思います。
ご遺骨を引き上げる日までに(当日でも可)、仏教徒の方でしたらお坊さんに魂抜きのお経を唱えていただきます。
埋葬されていたご遺骨の大半は濡れています。
壺に入っているご遺骨の場合は、外はドロドロで壺の中に水がいっぱい入っている場合もあります。
処分してもいいタオルや、壺のフタを固定するガムテープ、大きなビニール袋を多めにご持参ください。
また、壺から出して直にご納骨されているご遺骨は、納骨袋(木綿など天然素材で作った袋)に入れて持ち帰ります。
納骨袋は市販品(寸法を参考にしてください)もございますが、自作していただいても大丈夫です。(新しいお墓に埋葬する際には、納骨袋のまま納めます)
移動には、お車を利用される方が大半だと思います。
車中に、水が滴るのはあまり気分のいいものではありませんので、ごみ袋のような厚手のビニール袋や、発泡スチロール・樹脂などで出来たボックスをご持参されると安心だと思います。
店長 柳田 貴人