東福寺霊源院墓地指定墓石店のオフィス石太郎です。
もうすぐ、春のお彼岸です。
時期的にお墓参りをされる方も多いと思います。
墓地で作業をしている際などに、時々ですがお墓参りのお客様より『お墓の掃除方法』の質問をいただく事がございます。
そこで、今回はお墓石の掃除方法につきまして少し書かせていただきたいと思います。
お墓石の掃除方法ですが、皆様が普通に行っていただける内容で進めさせていただきます。
お墓石の上から水をかけ、一度全体をタオルで擦るようにして拭きます。
鳥の糞などが固くこびり付いている場合などは、汚れが水分を含んで柔らかくなってから、タオルで擦り落とします。
巻石(外柵)部分は、跳ねた土などが石についている場合が多いので、こまめに水を掛けて土を流しながら拭いていきます。
ここで、墓石に彫刻されている文字の中の汚れの掃除方法につきまして、詳しく書かせていただきます。
霊源院の境内墓地にあるバケツ(桶)置場には、お客様が置いていかれた掃除道具が沢山あります。
その中で多いのが、『歯ブラシ』です。
彫刻の彫りの浅い部分でしたら、歯ブラシで擦っても差支えないかもしれませんが、正面に刻んだ彫りの深い部分を歯ブラシでこするのは厳禁です。
深く彫刻されている部分の汚れを、意地になって歯ブラシで擦りますと、歯ブラシの柄がテコのようになり、彫刻部分の石が折れて(割れて)しまう事があります。
筆者も職業柄よくお墓の掃除をいたします。
筆者がお墓石の彫刻部分に入り込んだ汚れを落とすのに使います道具は『割り箸』です。
文字の太い部分は割り箸の先を丸めに、細かい文字部分は割り箸の先を尖り目に、コンクリートなどに割り箸の先を擦りながら鉛筆を削る感じで削って使用しています。(竹材ではない一般的な木材の割り箸を使用)
水分を含んだ割り箸は、適度に柔らかくしなり、掃除に適した先端の太さの加工も容易ですので、大変重宝いたします。
文字の中の掃除が済みましたら、手の届きにくい隅々も割り箸を使って掃除します。
墓石の側面や花筒の中は、ブラシでこすって汚れを落とします。
墓石全体に水をかけて流してからタオルで拭きましたら掃除は終了です。
簡単ですが、お墓のオススメ掃除方法につきまして書かせていただきました。
また、お墓に関しまして何か解らない事がございましたら、お気軽にお尋ね下さい。