関東の皆さんは今月お盆を迎えますが、関西は来月お盆ですね。
来月とはいえ、もう直ぐにお盆です。
当院では来月、8月1日に檀家さん、永代供養墓の皆さんにご案内をお出しいたし、先ずは施餓鬼供養の法要です。
その後3日からはお檀家さんのご自宅へお邪魔致し、お盆の御回向を務めさせて頂きます。
暑い時なのでお迎え頂くお宅も私もなかなかに辛い処はあります。
しかし、1年に一度、帰ってこられたご先祖様 を敬い、皆様の様子をお聞き出来るのは嬉しく、そして有難いことです。
今年も無事に円成できます様祈っております。
お盆参りにお邪魔致しますと、お迎えのお飾りはこれで良いのですか?と聞かれることが多くあります。
ご先祖様のお迎え、お迎えの後のお接待は各地方により様々ですので、一律にこれとは言えませんが。
当院がお施餓鬼を致すときの施餓鬼棚の飾りつけ、お供え物を参考にして頂ければ良いかと存じます。
ただ、ご先祖のお迎え、お盆棚のお飾りは各地方の慣習等があろうかと思います。
ご出身の所の慣習等を含め、あまり杓子定規に考えず、こうしたらばご先祖様にお喜び頂ける、ご先祖様とこうして3泊4日を過ごしたいと考え、お祀り頂ければ、必ずご先祖は喜んで下さると信じます。
そして、それは水子供養にお越しの皆さんにも共通することと存じます。
私の実家は中部地方ですが、13日の午後盆提灯を持ちお墓へご先祖をお迎えへ行きます。
そして迷わぬように、門口で木の皮を燃やしたように記憶致しております。
当院にお墓のある皆さんは13日にこだわらず、お施餓鬼の日の墓参りの時にご先祖様を一緒に御家迄お連れさせて頂くと考えて頂ければと考えます。
盆棚には御燈明、お線香、お水、御膳の他、夏の野菜や果物、乾物や菓子等沢山の御馳走が良いかと思います。
そして、可能な限り家族と御一緒できれば何よりのお供養かと存じます。
お帰りも16日の午前中が一般的ですが、可能な日にやはりお墓まで御一緒にお参りというのが良いかなとは思います。
原則は重要ですが、ご先祖様の喜びを第一にと思います。
さて、お盆と言えば長いお休みと思ってる若い方々もおられると聞きます。
お盆、語源はサンスクリット語の「ウランバーナ」、意味は逆さに吊るされた苦しみという意味、それの漢訳された盂蘭盆(うらぼん)から来ています。
そして、仏説盂蘭盆経の中ではお釈迦様の弟子の目連尊者が亡くなられた母親の姿を探してますと餓鬼道の世界に母親がおられ、母親にお水、食物を捧げましたが、母親の口には入りません。そこでお釈迦様に救済を問いますと、有縁、無縁の修行僧の方々に食べ物を施しなさいと言われそれを実行するとその善行が餓鬼道におられるすべてのひとに伝わり、母親も共にに救われたとの話から来ていると聞きました。
そこで各お寺、当院もそうですが、8月に施餓鬼会を開催致し、おおくの皆さんにお越し頂き、有縁、無縁の緒霊にお供養頂き、その善行がご自身方のご先祖に回りますようにと祈念する行事が施餓鬼会です。
本年は8月1日(月) 午前11時からです。暑い時期、狭い場所等御迷惑をお掛け致しますが御辛抱頂き、何卒、御参加下さいます様お願い致します。合掌