霊源院に寄せられたコラム記事です。
この記事では、供養を行う目的や効果と3つの供養の種類について紹介します。
「供養とは何ですか?」
「供養にはどのような種類がありますか?」
このような質問をされた時、皆様はどのようなことを思い浮かべたでしょうか。
供養とは、どのような目的があって行う行為なのでしょうか。
ある大学生の視点で供養について紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
まずは、供養を行う目的や効果について紹介します。
供養の効果は、大きく分けて3つあります。
1つ目の目的は、故人を安心させてあげることです。
私たちがお墓参りをしたり仏壇に手を合わせて祈りを捧げたりする理由の1つは、故人に対して「私たちは幸せを感じながら元気に過ごしていますよ」と伝え、故人を安心させてあげるためです。
残された人間たちを故人が心配していては、いつまでたっても成仏できません。
きちんと成仏させてあげるために、自分たちは問題なく過ごしているということを伝えてあげましょう。
2つ目の目的は、親族との信頼関係を深めることです。
お正月などの特別な日には、親族らと一緒にお墓参りをしに行く機会もあるでしょう。
このように、故人と親しい間柄であった人間たちが揃って供養をするために足を運ぶことは、親族との絆を再確認する貴重な機会になります。
その際に、親族から自分たちの一族の歴史について教われば、さらに深い絆で結ばれるでしょう。
3つ目の目的は、自分の人生を見つめなおせることです。
自分にとって大事な人間の死は、深い悲しみをもたらします。
しかし、その死をきちんと受け止めれば、その経験を今後の自分の人生に活かしていくことも可能です。
故人に感謝の気持ちを伝えるとともに、自分の人生について今一度考えてみるのも良いかもしれませんね。
次は、3つの供養の種類について紹介します。
1つ目は、利供養です。
これは、故人が生前好んで口にしてた食べ物やお菓子などをお供えして、冥福を祈る行為です。
食べ物以外にも、お花やたばこなどの嗜好品を備えることも可能です。
2つ目は、敬供養です。
これは、お墓参りをしたり仏壇に手をあわせたりする行為全般を表す言葉です。
故人を心から思って行う行為は、自分に徳として返ってくると言われているので、故人への感謝の気持ちを忘れずに行うようにしましょう。
3つ目は、行供養です。
これは、仏様の教えにならって故人のために行動を起こすことです。
故人に対してだけではなく、家族や友人らに対して良い行動をすることで、故人に善行を重ねられるとされています。
この記事では、供養を行う目的と3つの供養の種類について紹介しました。
今回紹介したように、供養方法にはいくつかの種類があり、それぞれの方法で意味や特徴が異なるので覚えておきましょう。
ご不明な点がございましたら、当院までお気軽にお問い合わせください。