今回も大学生の方からいただいた記事を元に、供養について紹介させていただきます。
「そもそも供養とは?」
「永代供養の歴史について知りたい」
このようにお考えの方も多からずいらっしゃると思います。
この記事では、供養の概要の説明と永代供養の歴史について紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
まずは、供養とは何かについて紹介します。
「供養」という言葉は、サンスクリット語が起源だと言われています。
古代インドの標準的文章語であるサンスクリット語は、仏教に対して大きな影響を与えている言語の1つです。
その仏教において「供養」とは、仏様などの相手に尊敬の念をもってお供え物を捧げることを指します。
これが派生して、死者にお供え物を捧げて冥福を祈る文化が一般化されました。
供養を行う最大の理由は、故人に向き合うことです。
供養を通して故人と対話を交わし、偲ぶことで「死」の悲しみを乗り越えることが目的です。
この過程で故人との心の繋がりを再確認できれば、それが心の支えとなり、これからの人生を生きていく糧となるのです。
また、「死」に対してきちんと向き合うことも供養を行う理由の1つです。
身近な人間の死を通じて死生観を深められれば、自分の人生について考える良い機会になり、これまでとは違う考え方や視点を持てるようになれます。
このように、供養を行うことにはさまざまな目的が存在しているのです。
次は、永代供養の歴史について紹介します。
本来の永代供養は、故人の定期的な供養を菩提寺にお願いして、遺族と寺院が双方が故人の冥福をお祈りする丁寧な供養の方法をいいました。
在家のための永代供養の歴史については不明ですが、檀家制度ができた頃には行われていたのではないかと想像できます。
菩提寺のない方にとって、永代供養はとてもハードルの高いものでしたが、永代供養墓の登場によって菩提寺を持たない方も申し込みいただけるようになりました。
少子化によって、近年では日本国内におけるお墓の在り方は、大きな変革期を迎えています。
そのきっかけとなったのが、永代供養墓です。
このお墓は1985年に滋賀県で初めて登場すると、テレビなどのメディアで大々的に報道されて注目を集めました。
本格的に日本全国に広まったのは、2000年以降です。
1999年に「墓地・埋葬に関する法律」が部分改正されたことを受けて、お墓を引き継ぐ人間がいなくて困っている方から永代供養墓が支持され始めたのが大きな理由です。
また、2000年に入ってからはインターネットがすさまじい勢いで普及したので、少子化に対応したお墓「永代供養墓」が受け入れられやすかったという側面も大きいです。
菩提寺のない方々が、永代供養墓を通して寺院とのつながりを築きやすくなりました。
多くの方々からの支持を集めたことで、現在では日本国内で500以上の寺院が永代供養墓を設けるようになりました。
この記事では、供養の概要説明と永代供養の歴史について紹介しました。
永代供養には長い歴史があり、供養にはさまざまな方法や目的があります。
供養に関して気になっている方は、今回紹介した内容を参考にしてみてください。
ご質問等ございましたら、霊源院までお気軽にお問い合わせください。