供養の目的-利供養と敬供養

2022.02.26

利供養と敬供養

供養の目的や遺族が日々行う供養の方法を紹介

まえがき

今回は、大学生の方からいただいた記事を元に供養の目的や方法について紹介させていただきます。

「供養を行う目的について知りたい」

「家族が日々おこなえる供養の方法を知りたい」

このようにお考えの方がいらっしゃると思います。

なぜ私たちは、誰かが亡くなった時に供養を行うのでしょうか。

この記事では、供養をする目的と故人を偲ぶ方法について紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

供養をする目的について

まずは、供養をする目的について紹介します。

祈り

1つ目の目的は、故人の魂が安らかであることを祈るためです。

仏教においては、亡くなった者の魂は四十九日間世の中をさまよい続けると言われています。

その期間中に法要などをきちんと行っていれば、故人の魂は無事に成仏して極楽浄土にたどり着けるのです。

そのため、供養を通じて残された者が故人に対して「自分たちは元気に過ごしている」ということを伝えて、故人に安心してもらうのが目的の1つです。

2つ目の目的は、一族の歴史の理解を深めることです。

お盆休みなどのタイミングになると、お墓参りをするために親族が集まりますよね。

故人と親しい間柄の人間たちと供養を行えば、一族の絆を深めることに繋がります。

また、祖父や祖母の世代の人から子供や孫の世代に一族の歴史について教えられる機会でもあるでしょう。

このように頻繁には会えない親族たちと集まって会話を交わすことは、自分たちの一族の絆を再確認し、歴史に触れる大切な機会になるのです。

これも、供養を行う立派な目的だと言えるでしょう。

自覚

3つ目の目的は、自分自身を見つめなおすことです。

供養を通して故人を偲ぶことは、故人と過ごした大切な時間を思い出して、自分自身を見つめなおす時間にもなります。

生と死について深く考えれば、これから先自分がどのように生きていくかを考える良いきっかけになるでしょう。

遺族の日々の供養 利供養と敬供養

次は、遺族の方々にしていただきたい供養について紹介させていただきます。

故人の永代供養を依頼された方であっても、家族が日々おこなう供養は欠かしてはいけません。

利供養

1つ目の方法は、利供養(りくよう)です。

これは、故人が生前好んで口にしていた飲食物をお供えしたり、好きだったお花をお供えしたりして冥福を祈る方法です。

基本的にお供えするものに制限はないので、たばこやお酒などを供えることも可能です。

敬供養

2つ目の方法は、敬供養(きょうくよう)です。

これは、お墓参りをしたり、自宅の仏壇に手を合わせたりする行為全般を指す言葉です。

まとめ

この記事では、供養をする目的と、日々行っていただく供養の方法について紹介しました。

故人を偲ぶ方法にはいくつかの種類があるので、自分たちに合う方法を選んで行うようにしましょう。

ご質問等ございましたら、霊源院までお気軽にお問い合わせください。

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