水子供養のお参りに、沢山の方が蓮華堂にお参りくださいました。
特に府外よりお参りくださる方が多いようです。
京都という土地柄もあると思いますが、霊源院には早い時間帯にお参りくださり、お昼からは他のお寺の観光を予定されている方もおられました。
いつ?誰が?言い出したのかは知りませんが「ついで参りはよくない」という言葉を時々お聞きします。
仏さんを粗末にしてはいけないということを伝える意図があるのではないかと思います。
蓮華堂にお参りされる方々の姿を拝見いたしますと、とても熱心にお参りをされています。
今日はお墓参りの方も多かったのですが、お墓にお参りをされている方も同様に、一生懸命墓石のお掃除をされています。
ご家族の供養のためにお寺に足を向けられた方で「ついでに・・・」という意識の方は、一人もおられないのではないかと感じています。
「ついで参りはよくない」という言葉を、否定するつもりはございません。
ただ、初めに言い出した人が伝えたかったことは「他の目的地がある日は、故人のご供養に行ってはいけない」という意味なのでしょうか?
私にはこの言葉の意図が、文字通りの意味なのか、もっと深い意味があるのかは、よく解りません。
霊源院では、水子供養のお参りの方には「夜間も照明がありますから、お仕事の帰りや近くに来られた時はいつでもお参りください」とお伝えしています。
蓮華堂やお墓をお参りの後に、心の中に故人を感じながら遊びに行かれる方は、とてもやさしい人だと思います。
霊源院のある東福寺の通天橋は、京都観光の名所として知られています。
毎年11月中旬から12月初旬には、全国より沢山の方々がお越しになります。
近くの道路に沢山の観光バスが並ぶこともありますので、近隣にお住いの方や通行中の方にはご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。
一度、お越しいただいた方は解ると思うのですが、通天橋の周囲は人々で溢れんばかりに賑わいます。
昨年、霊源院の檀家さんが行かれたそうですが「紅葉を見に来たのか、人の頭を見に来たのか、わかりませんわ(笑)」と仰いました。
個人的には、春の季節の通天橋の青紅葉がとても美しく思います。
観光の方も疎らですので、ずっと静かに眺めていられます。
有料エリアではありますが、通天橋の下には洗玉澗という小さな渓谷があります。
洗玉澗に降りて空を眺めますと、陽の光に青紅葉が透けてとてもきれいです。
この時期に東福寺にお越しの方におすすめする景色です。